中国の科学者たちは、月面に基地を建設するのに役立つ人型ロボットを提案した 。

北京宇宙システム工学研究所の研究チームによると、このロボットは、2035年までに建設予定の中国の月面探査基地の重要なインフラ構成要素として設計されたという。
このタイプのロボットは、上半身が人間に似ており、下半身は移動用の車輪付きプラットフォームになっているという独特なデザインを採用している。この構造は、車輪型ロボットの機動性と人型ロボットの腕の柔軟性を兼ね備えることを目指している。
科学者によると、ロボットは月面を移動し、建設、機器のメンテナンス、科学実験の実施、サンプルの収集と分析など、さまざまな作業を実行できる可能性があるという。
このロボットの設計図は、2025年12月に科学誌「深宇宙探査ジャーナル」に掲載された。
特筆すべき特徴の一つは、ロボットの腰部が両方向に約180度回転できるだけでなく、最大90度まで前方に曲げることもできるため、月面で機器や資材を扱う際の可動範囲が広がる点である。
このロボットアームは、4自由度を持つ柔軟な手を備えており、工具の把持、機器の組み立て、地質試料の取り扱いなど、精密な操作を可能にする。
研究チームによると、柔軟な動きと機敏な操作性を兼ね備えたこのロボットは、人間が長時間連続して作業することが難しい月面の過酷な環境に適しているという。
人型ロボットは、インフラ建設作業の自動化を支援し、長期探査プログラムにおける宇宙飛行士の危険な作業負荷を軽減することが期待されている。
中国は 現在、パートナー国と協力して月面に国際研究基地を建設する計画を推進しており、2030年代半ばまでに基本的なインフラ整備を完了させることを目指している。
この戦略では、ロボットや自動化システムは、人類が月面に恒久的な拠点を築く前に、建設、機器の輸送、そして科学活動の支援において重要な要素とみなされている。
科学者たちは、このような特殊なロボットを開発することで、宇宙ミッションのコストとリスクを削減できるだけでなく、地球外環境における将来の研究や資源開発への道も開かれると考えている。